足のむくみ、肌のくすみ、免疫力低下など…
リンパの流れの停滞はいろんな不調に関わりがあります。
リンパ節に老廃物や細菌類などの有害物質をろ過する役割があるため、リンパの流れが滞ると、いろんな部分に悪影響を与えてしまいます。
例えば、足のむくみ。これはリンパ管や静脈に回収されなかった水分が細胞の隙間に溜まるのが原因です。
良好な肌のコンディションを維持していくためには代謝が欠かせませんが、リンパ管の働きが低下すると、老廃物などが肌の組織に取り残され、肌のくすみ、クマ、老化などにも繋がりやすい状態となります。
足の付け根にあるリンパ節
脚の付け根の部分(骨盤の窪み部分)には、下半身のリンパが集合する鼠径(そけい)節があります。
ここに老廃物が溜まると下半身全体がむくみ、太くなるなどの影響が出ます。
へそのある方向から、脚の付け根に沿って、くぼみの中心部に向けてさすりましょう。
脚のむくみの原因として
血液やリンパ液などの流れが悪くなっていることがあげられます。立ち姿勢や座り姿勢が長時間続き、ずっと同じ姿勢でいることにより、血液やリンパ液などの循環が悪くなり、脚がむくんでしまうのです。
また、脚は心臓から一番遠い位置にあること、重力の関係で血液やリンパ液などの水分が下(脚)にたまりやすいことも、原因のひとつです。
むくみが起きると
脚のむくみをそのままにしておくと、
・老廃物がうまく排出されず免疫力の低下に繋がる
・いつまでも疲れが取れない
・冷え性につながる
・痩せにくい身体になる
など、身体に様々な不調を引き起こします。また、靴下などの跡が消えない、などもむくみが原因です。
脚のむくみを解消するには
・こまめに身体を動かし、長時間同じ姿勢でいないこと
・脚にたまった水分を心臓のほうへ戻すこと
脳脊髄液→血液→リンパの循環
足裏には、リンパ液や血液よりも重い老廃物が溜まりやすく次のような症状が現れる場合があります。
足裏がジャリジャリする、足裏がゴリゴリする、土踏まずが浮腫む、 重苦しく疲れを感じやすい。
老廃物は、必要な栄養素が体内で吸収・利用されたあとに残る不要物で、アンモニア、尿酸、乳酸、炭酸、リン酸、水素イオン、死んだ細胞、死んだ血液、薬品などの科学成分が含まれています。
足裏に老廃物が溜まる原因としては、次のようなことが考えられます。
- リンパの流れが悪くなる
- 筋肉が凝る
- 重力の影響
- 筋ポンプが働きにくい
- 立ち仕事
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- 冷え性
- 筋肉疲労
- 足の怪我
老廃物を改善するには、やさしく揉んだり、指圧したりする必要があります。また、老廃物を足首からふくらはぎを通って、膝下リンパ節にもれなく丁寧に流し込む「リンパドレナージュ」を行うのもよいでしょう。