腸活とは、腸内環境を整えることによって健康な体を目指していくこと。
食生活の改善や運動などさまざまな腸活がありますが、アロマテラピーも腸活に活用できることをご存じでしょうか?
この記事では、腸活とアロマテラピーの関係や効果的なアロマの使い方について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
腸内環境が良くないと体調不良に繋がる
まずは、腸内環境と体調の関係について知っていきましょう。
腸には腸の環境を整えてくれる「善玉菌」、腸の環境を悪くしてしまう「悪玉菌」普段は無害であるものの悪玉菌が増えると悪いはたらきをしてしまう「日和見菌」の3つの腸内細菌が存在します。
この3つの腸内細菌が2:1:7(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)の割合で存在するのが腸にとってベストな割合なのですが、バランスの悪い食事や疲労の蓄積、ストレスなどによって悪玉菌の割合が増えると腸内環境が悪くなってしまうのです。
特に、腸は”第二の脳”ともいわれるほど、感情との関係が密接です。不安やストレスによる日々の自律神経の乱れが悪玉菌を増やし、腸内環境に影響してしまいます。
腸内環境が悪くなることで起こる体調不良には
- 肌荒れ
- 肥満
- 下痢・便秘
などがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
肌荒れ
腸内環境が乱れると、ニキビ・乾燥・くすみ・肌のかゆみなどさまざまな肌トラブルが引き起こされてしまいます。
これは、悪玉菌の増加にともなって増えた有害物質が肌から排出されるのが原因。有害物質が血液に乗って流れ、体外へ排出しようとすることで肌にも負担がかかってしまい、肌荒れに繋がります。
肥満
腸に存在する菌の中で最も割合の多い日和見菌の中には、脂肪を燃焼してやせやすくする”やせ菌”の「バクテロイデス門」と、脂肪や糖を溜めこむ”太り菌”の「フィルミクテス門」が存在します。
これら2つのうち太り菌は悪玉菌を好むので、腸内環境が乱れ悪玉菌の割合が多くなると太り菌の働きが活発になり、肥満に繋がるのです。
また、善玉菌から作られる「短鎖脂肪酸」も肥満と関係してきます。
短鎖脂肪酸は悪玉菌を抑える作用があります。加えて、胃腸の動きをゆっくりにすることで満腹感が得やすくなり、食事量が抑えられることで肥満を防ぐことができると考えられているのです。
この短鎖脂肪酸が、太っている人の方がやせている人と比べて少ないという研究結果も出ています。
下痢・便秘
腸内環境が悪くなると、腸の機能が充分に働かなくなってしまいます。
腸の主なはたらきは
- 食べ物の消化
- 栄養素や水分の分解
- 不要なものを便として排出
の3つ。
腸のはたらきが悪くなって便が腸を通過するまでに時間がかかると、便の水分が吸収されすぎることで便秘を引き起こします。反対に、便の通過時間が短すぎたり水分の吸収がうまくいかなかったりすると、便の水分量が多くなり下痢を引き起こしてしまいます。
腸活におすすめアロマ
腸内環境を整えるのに効果的といわれるアロマは、消化促進、リラックス効果があるものが多いです。今、当店に置いてあるイライラや緊張、消化促進などにアプローチするアロマをピックアップします(^^)
オレンジスイート
腸活といえば、まずはオレンジスイートと覚えてください。
胃腸を整えてくれるので、便秘にも下痢にも期待できます。柑橘系は子供からお年寄りまで受け入れやすい香りで、アロマに馴染みがない方でも取り入れやすいでしょう。心の面では、不安やストレスからの解放、心を元気にしてくれる効果も期待できます。
ラベンダー
ラベンダーに含まれる成分(酢酸リナリル)が脳内セロトニンを分泌してくれます。このセロトニンはメラトニンに変わり、副交感神経を優位にしてくれます。リラックス効果や就寝時にはラベンダーがいいと言われるのは、この理由からなんですね。
胃腸を整えるには、質のよい睡眠をはじめとするリラックスタイムが必要ですから、ぜひ覚えておいてください。
ペパーミント
消化不良やガスを和らげる効果があり、腸内バランスを整えます。
胃のムカつきを軽減し、消化促進。
胃の不快感や便秘を軽減する作用も期待できます。
ローズマリー
消化促進作用で、胃腸の働きをサポート。
腸内のガスを減らし、消化不良を緩和します。
ベルガモット
ストレスを軽減し、腸内のバランスを整える効果。
消化不良や便秘、下痢などの症状を和らげる作用にも期待できます。
イランイラン
リラックス効果が高く、ストレスによる腸内環境の悪化を防ぎます。
自律神経を整え、腸の動きを助ける作用もあります。
ティーツリー
抗菌作用があり、腸内の有害な細菌の増殖を抑えるサポート。
腸内フローラのバランスを整える効果にも期待できます。
クラリセージ
ホルモンバランスを整え、腸の働きをサポートします。リラックス効果が強く、腸内のストレスを軽減します。
シナモンリーフ
消化不良や腹部の不快感を和らげる効果があります。
身体を温め、冷えや寒さによる消化不良に効果的です。
便から排泄が75%!
老廃物は、主に便や尿、汗、毛髪、爪などから排出されますが、そのほとんどが便で、体内の老廃物の約75%を占めています。
老廃物が体外に排出される仕組みは次のとおりです。
- 消化管で食べたものを分解・消化し、必要な栄養分と水分を吸収する
- 水に溶けない老廃物は肝臓から腸に送られ、便として排泄される
- 水に溶ける老廃物は腎臓でろ過され、膀胱に送られて尿として排泄される
老廃物が体内に蓄積されると、心身の不調を引き起こす可能性があります。便秘になると、体から速やかに排出されるはずの老廃物が腸内に留まり、血液を介して全身にめぐります。これにより、ニキビや吹き出物などの肌荒れを引き起こす可能性があります。